積み上げ式なので、先頭が新しくなっています。

:: 10月 ::
 スターダスト ・  ミス・ポター
:: 6月 ::
 プレステージ
:: 3月 ::
 ドリームガールズ
:: 2月 ::
 マリー・アントワネット
:: 11月 ::
 トゥモロー・ワールド ・  ブラック・ダリア
 10月
スターダスト


【監督】 マシュー・ボーン
【出演】 チャーリー・コックス
     クレア・デーンズ
     ミシェル・ファイファー
     ロバート・デニーロ
     シエナ・ミラー 他

【あらすじ】
 トリスタン(チャーリー・コックス)はイングランドのウォール村の青年。村一番の美女
 ビクトリア(シエナ・ミラー)に恋しているが、彼女は金持ちの男と婚約しようとしてい
 た。彼女を連れ出した夜、ウォールの向こうに流れ星が落ちる。トリスタンは数日後の
 誕生日までに流れ星を持ち帰ると約束し、ウォールの向こうへ向かう。
 ウォールの向こうは行ってはならない場所で、魔法の世界ストームホールドが隠されて
 いた。そこでは王が今にも死のうとしていた。7人の息子のうち生き残った3人の息子
 に対し、国王に代々伝わるルビーを手にしたものが次の国王になると告げる。
 そのルビーは空高く飛び去り、星にぶつかって流れ星と一緒に落ちてくる。
 その流れ星を魔女のラミア(ミシェル・ファイファー)も追っていた。
 
【感想】
 ファンタジーの要素がたくさん詰め込まれた物語です。
 人が空を見上げて星を眺めていますが、同じように星も地球を眺めているという所から、
 すぐに魔法世界に入り込んでしまいました。
 ウォール村の壁は、村の人々をその向こうへ行かせないために作られているように思わ
 れているけれど、実はその向こうのストームホールドを隠すためだとか、流れ星が人の
 姿だとか、その他にもワクワクする要素がたっぷりです。星が人の姿をしているのに、
 普通地球に落ちてきた流れ星はただの石なのはなぜかというわけもちゃんと盛り込まれ
 ています。
 ウォール村一番の美人だけど打算的な女性にシエナ・ミラーはイメージにぴったりです。
 かわいらしいので、トリスタンが夢中になってしまうのも分かるし、垢抜けて戻ってき
 たトリスタンにコロッと参ってしまうのも、それらしいと思ってしまいます。
 それに対して流れ星イヴェインのクレア・デーンズはなんとなく流れ星っぽくない。顔
 だちが男っぽい所があって甘さがないので、恋したり幸せを感じると輝きだすかわいら
 しさが微妙に似合っていないように思いました。けれど、シエナ・ミラーとの対比では
 透明感が会ってよかったと思います。
 ストームホールドの登場人物はとても多彩で、空の海賊キャプテン・シェイクスピアの
 本当の性格や趣味などは面白い。デ・ニーロがファンタジーに出るだけでもビックリし
 たのですが、そのキャラクターも普通の良くあるキャプテンとは違っていたので、その
 ギャップが面白かったです。
 若さと魔力のために流れ星を求める魔女のミシェル・ファイファーも、いつまでも若く
 て美しいと思いました。魔力を使うたびに年老いて、最初と最後はすごい姿なのですが、
 いかにも魔女とも言うべき魅力があって適役でした。
 他にも王位を狙う王子達(と言っても長男はかなり年)や他の魔女やトリスタンの母親な
 ど、最後まで魔法世界に入り込んで楽しめました。
 ファンタジー映画はたくさんありますが、これほど正統派は久々でした。
 

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ミス・ポター
Miss Potter

【監督】 クリス・ヌーナン
【出演】 レニー・ゼルウィガー
     ユアン・マクレガー
     エミリー・ワトソン
     ビル・パターソン
     バーバラ・フリン 他

【あらすじ】
 アッパーミドルクラスの家庭に生まれたビアトリクス(レニー・ゼルウィガー)は、自分
 自身の手で自分の本を出そうとしていた。20世紀に入っていたが、上流階級の独身女性
 が自分で稼ぐことに対してはまだ偏見があった。
 スケッチを抱えてフレデリック・ウォーン社を訪れたビアトリクスは、何とか出版にこ
 ぎつけるが、彼女の担当になったのは全く経験のないノーマン(ユアン・マクレガー)だっ
 た。だが自分の力で成し遂げたいという気持ちが強い二人は、二人三脚で取り組み、そ
 して本は飛ぶように売れていった。
 
【感想】
 ピーター・ラビットは誰でも知っていても、ポターのことは日本ではあまりなじみがな
 いように思います。また、意外とピーター・ラビットの話は知っていても、シリーズの
 他の本も読んだことがある人はそう多くないように思います。
 どういう人だったのか全く知らなかったのですが、この映画が日本で公開される前に湖
 水地方へ旅行へ行ったので、ポターについても少し本を読んでいました。
 この映画を見たのはポターについて知りたかったというより、自分の目で見た湖水地方
 をもう一度スクリーンで見たいという思いが強くありました。
 実際、映画では湖水地方の素晴らしい景色が出てきましたが、あまり多くなかったのが
 残念でした。天気のせいもあると思いますが、ポターが湖水地方に移った理由が、傷つ
 いた心を癒すためだけのような印象が強くありました。
 もう少しポターが湖水地方に魅せられたエピソードが入っていると良かったと思います。
 彼女の人生は現代の一般的な人生に比べるととてもゆったりと流れていたように思いま
 す。その中で絵本にかけた思いや湖水地方での暮しについてもう少し丁寧に描かれてい
 たら良かったと思いました。

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 6月
プレステージ
The Prestige

【監督】 クリストファー・ノーラン
【出演】 ヒュー・ジャックマン
     クリスチャン・ベール
     スカーレット・ヨハンソン
     マイケル・ケイン
     デヴィッド・ボウイ 他

【あらすじ】
 19世紀末のロンドン。華麗なパフォーマンスで観客で魅了する"グレート・ダントン"と
 天才的なマジックの想像力を持つ"プロフェッサー"が人気を二分していた。
 グレート・ダントンことロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とプロフェッサー
 ことアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)はかつては共にマジックの腕を磨
 いていたが、ある時アンジャーの妻がマジックの最中に事故死し、その原因を作ったの
 はボーデンと考えられ二人は決裂した。
 それぞれキャリアを積んだ2人だったが、アンジャーの瞬間移動のマジックの種を知る
 ために舞台裏にもぐりこんだボーデンは、そこでアンジャーが鍵の開かない水槽に落ち
 死んでしまうのを目撃する。
 
【感想】
 クリストファー・ノーランのこれまでの映画を考えると、一筋縄ではいかないのだろう
 と意気込んで見に行きました。
 先に結論を言ってしまうと、たくさん張られた伏線が効果的に働いて、ちゃんと見てい
 ばマジックのトリックも事件の謎も全て分かります。それもうまく出来ていておもしろ
 いし、何より2人のマジシャンの生き様がすごい。
 アンジャーとボーデンのどちらが最後に勝つのか予想して見たのですが、結果はハズレ
 ました。けれど個人的にはうれしい結果でした。
 現代ではすごいマジックと言われるものはいくつもありますが、あらゆることが可能に
 なる時代なので、素直にすごいとは言えないものもあります。でも時代が19世紀末とな
 ると、その時代には出来なかったことがまだまだあるので、一体どういう風にマジック
 を組み立てていくのか興味深く見ていました。
 劇中で出てくるマジックはそう多くないのですが、タネを知ってしまうとちょっと幻滅
 するものもあったり、うまく考えていると思うものもあります。
 単純にマジックとはどういうものかを見るのも面白いかもしれません。
 ここに実在の発明家ニコラ・テスラが絡んできて、実現されていない技術も盛り込まれ
 ます。それまで実際にあったかもしれない事件としてみることができたのに、ニコラ・
 テスラが開発した装置によって、まゆつば物になってしまったのが残念でした。
 謎解きをしながら見ていたつもりが、終わってみるとアンジャーとボーデンのマジック
 にかけた人生が重くのしかかってくるようで、思わずため息をついてしまいました。
 もっと細かく感想を書きたいのですが、始まる前に監督から結末を誰にも話さないよう
 にという注意事項が表示され、それがなかったとしても、ちょっと言うとすぐネタバレ
 になってしまいます。
 ちょっと気になるなら見ても損はない映画だと思います。
 

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 3月
ドリームガールズ
Dreamgirls

【監督】 ビル・コンドン
【出演】 ジェイミー・フォックス
     ビヨンセ・ノウルズ
     エディ・マーフィー
     ジェニファー・ハドソン
     ダニー・グローバー 他

【あらすじ】
 1962年、デトロイトで歌に夢をかける3人の十代の少女がいた。エフィ(ジェニファー
 ハドソン)、ローレル(アニカ・ノニ・ローズ)、ディーナ(ビヨンセ・ノウルズ)の3人
 はドリーメッツというグループを組んで新人オーディションに参加していた。優勝はで
 きなかったが、デトロイトで抜群の人気を誇るジミー・アーリー(エディ・マーフィー)
 のバックコーラスに抜擢される。
 その影にはカーディーラーから音楽業界に進出する機会を狙っているカーティス(ジェイ
 ミー・フォックス)がいた。
 カーティスはレインボーレコードを立ち上げ、ジミー&ドリーメッツを全米へ売り出す。
 そして1964年、ドリーメッツはザ・ドリームズとしてデビューを果たす。しかしこれま
 でリードボーカルだったエフィに代えてディーナをリードボーカルにするとカーティス
 は言う。実力ではエフィが上だったが、ルックスはディーナが上だった。
 カーティスと恋愛関係にあったエフィは彼を信じてバックに移る。しかし次第にエフィ
 の不満は募るばかりだった。
 
【感想】
 スターダムを一気に駆け上がっていくザ・ドリームズ。彼女達の活躍とその裏事情は、
 登場人物たちを演じている人たちを考えるとなんだか複雑になりました。売れるという
 ことと、自らの魂を歌うことを大切にすることは必ずしも一致せず、それ所か全く反対
 のところにあることが多い。
 自分の歌にこだわったばかりに栄光から外れてしまった人と、売れたけれど自分を失っ
 てしまった人。どういう生き方が幸せなのかと考えてしまいました。
 全編歌が多く、ミュージカルというわけではないのですが歌のシーンが多くあります。
 一部自分の思いを歌にのせている所もあります。
 歌ばかりなのに、どの歌も素晴らしいので飽きることがありません。ただ、歌があまり
 好きでなかったり、ブラックミュージックが好きではない人にはつまらなく感じてしま
 うかもしれません。
 この映画で一番注目していたのは、アカデミー助演女優賞を受賞したジェニファー・ハ
 ドソンです。ビヨンセを越えるという歌声がどんなものなのか楽しみにしていました。
 そしてその期待は全く裏切られず、それ以上でした。
 見た目の問題でリードをおろされたエフィは、同じく見た目の問題でアメリカン・アイ
 ドルで優勝できなかったジェニファー自身と重なるということはあらゆるメディアから
 きいていたのですが、本人が言っていたように、その経験が生かされていたと思います。
 ジェニファー自身はとてもかわいい顔ですが、やっぱりちょっと痩せた方が良いかもし
 れないと思いました。健康的にも…。
 それに対して体重を落として臨んだというビヨンセ。本当に細い!細身のビヨンセは
 ちょっと新鮮でした。
 後から思い出すとものすごいパワーにあふれた歌声は忘れられません。ビヨンセもまた
 素晴らしいけれど、ジェニファーが出てくると掻き消えてしまうのです。
 この映画の主役と言ってもいい存在でした。
 見るなら音響のいい映画館をオススメしたい映画です。
 

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 2月
マリー・アントワネット
Marie Antoinette

【監督】 ソフィア・コッポラ
【出演】 キルステン・ダンスト
     ジェイソン・シュワルツマン
     リップ・トーン
     ジェイミー・ドーナン
     アーシア・アルジェント 他

【あらすじ】
 14歳のオーストリア皇女アントワーヌ(キルステン・ダンスト)はフランス王太子の元へ
 嫁ぐ。マリー・アントワネットというフランスの名前となったマリーは15歳のルイ(ジェ
 イソン・シュワルツマン)と盛大な結婚式を挙げるが、ルイはベッドでマリーに触れよう
 ともしなかった。オーストリアの母から夫婦関係が成立しなければ不安定な立場とせか
 される上、宮廷では陰口をたたかれた。マリーは次第におしゃれやギャンブルにはまっ
 ていくようになった。
 そんな中ルイ15世が崩御。ルイが16世となりマリーは王妃となる。マリーの遊興は留ま
 らず、フランスの財政は逼迫していく。そしてマリーとルイはようやく結ばれる。
 
【感想】
 10代でフランス王妃となったマリー・アントワネットの物語。マリーを歴史上の人物と
 いうより、ティーンとして描いています。
 マカロン色の色とりどりで華やかなドレスや靴。そしてこれまた色とりどりのお菓子。
 フランス宮廷がどんなに華麗な場所だったかがうかがえます。
 14歳だったマリーが比較的自由なオーストリアからしきたりが多いフランス王家へ行き
 なじんでいく様子は、あきれたり戸惑ったりする表情やしぐさから良く分かりました。
 末っ子だし遊びたい盛りだから、オシャレやギャンブルにはまっていくのも理解できま
 す。前半はマリーの心の動きが分かりやすかったので、彼女がどんな女の子だったのか
 歴史上の人物としてではなく昔いたかもしれない一人の女の子としてみることができま
 した。子供が生まれてからの後半は、国王から館を貰ったり、フェルゼンとの恋があっ
 たり、暴徒と化した市民に宮殿を取り囲まれたりと、色々な出来事が起きてきますが、
 それらが次々と移り変わって行くので、それぞれについて、マリーがどういう思いでい
 たのかについて共感も反感も持つことができませんでした。
 マリーは暴徒が宮殿に押しかけてくるまで、国内の状況を全く知らなかったらしいので
 ですが、映画自体も宮殿内が中心で、人々の関心は社会の様子には全く向いていなかっ
 たので、色々なニュースが伝わってきても世界と断絶されて王族や貴族が暮している様
 子は良くつかめました。
 全体としてクラシックな音楽ではなくてロックをあわせたのは良かった思うし、ポップ
 な感じも良かったのですが、何かしっかりした印象を残さずにすり抜けてしまったとい
 う感じでした。
 マリー・アントワネットを悪い王妃としてしか知らなかった人には違った見方を与える
 映画だと思いますが、どういう王妃だったのかはあまり良く分からないかもしれません。


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 11月
トゥモロー・ワールド
CHILDREN OF MEN

【監督】 アルフォンソ・キュアロン
【出演】 クライヴ・オーウェン
     ジュリアン・ムーア
     マイケル・ケイン
     キウェテル・イジョフォー
     クレア=ホープ・アシティ 他

【あらすじ】
 2027年。子供が生まれなくなってから18年が過ぎていた。世界は荒廃し、イギリスはか
 ろうじて国家を維持しているような状態だった。
 エネルギー省に勤めるセオ(クライヴ・オーウェン)は無気力な日々を送っていたが、あ
 る日フィッシュという地下組織に拉致されてしまう。連れて行かれた先にいたのはかつ
 ての妻ジュリアン(ジュリアン・ムーア)だった。彼らの要求はある少女をヒューマン・
 プロジェクトと言う秘密組織に連れて行くための通行証だった。
 大臣をつとめる従兄弟に頼み込んで通行証を手に入れたセオは、自らその少女を連れて
 いくことになる。
 
【感想】
 未来を舞台にした映画ですが、戦争中の時代のような印象を受けました。あちこちに映
 されるロンドンの様子は、よくある近未来映画のような風景ではなく現在のロンドンと
 変わりなく、荒廃しているためにあちこちで爆破が起こったりヨーロッパ各地から逃れ
 れて来た人たちが強制送還されたりと、まるで第2次大戦中のようです。
 18年前から世界で子供が全く生まれなくなり、最年少の少年の死亡事件がニュースとな
 り、人々が涙を流す。
 明らかに異常な世界なのですが、それに敏感に反応できなくなった無気力な男が主人公
 です。無気力でだらしない感じが妙に似合うクライヴ・オーウェン。
 突然元妻に再会して、世界を変えるような大きな出来事に巻き込まれていく過程で、彼
 の様子がどんどん変わっていきます。
 セオがジュリアンに再会した時は頼りにならないのではないかと誰もが思ってしまう様
 子をしているのですが、次第に彼がいてくれることが安心と言う印象が強くなってきま
 す。クライヴ・オーウェンは表情ではあまり変化は見られないのですが、かもしだす雰
 囲気というか、印象が少しずつ変わっていって、微妙な表情を演じわけるジュリアン・
 ムーアとは対象的でした。
 現在少子化が問題となっていますが、生まれる子供が少なくなったとしても全く生まれ
 なくなることなど、ありえないと思っています。けれども、絶対に起こらないとは言い
 切れません。
 子供に関してはいじめや自殺、虐待など暗い話題が多くなってきています。この映画の
 世界はそういった子供や命の尊さを感じられなくなった世界そのものを表しているのか
 も知れません。
 後半8分くらいワンショットのシーンがあります。そのシーンはネタバレになるので詳
 しくはいえませんが、強烈な印象と感動を覚えました。
 思っていたよりも重いテーマを抱えている映画だったので、見終わった後ずしっと残る
 ものがありました。
 娯楽作というより、今いる世界を考えさせる映画だったと思います。
 

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ブラック・ダリア
Black Dahlia

【監督】 ブライアン・デ・パルマ
【出演】 ジョシュ・ハートネット
     アーロン・エッカート
     スカーレット・ヨハンソン
     ヒラリー・スワンク
     ミア・カーシュナー 他

【あらすじ】
 バッキー(ジョシュ・ハートネット)は元ボクサーの警官。ロサンゼルス警察のPRを目的
 としたボクシングの試合で、リー(アーロン・エッカート)と対戦する。その後リーに誘
 われて特捜課の一員となったバッキーは、リーと彼と同棲するケイ(スカーレット・ヨハ
 ンソン)と親しくなっていく。
 1947年の年が開け、指名手配犯の捜索任務に付いたバッキーとリーだったが、張り込み
 中に銃撃戦に巻き込まれる。そしてその現場のすぐ近くで体を腰から切断され、口を耳
 まで切り裂かれた若い女性の惨殺死体が見つかった。
 その日を境にリーは殺人事件の捜査に執着し始める。
 
【感想】
 事件の真相究明に焦点を当てるのか、事件に関連した人間関係に焦点を当てるのか、ど
 ちらかはっきりきめないまま出来てしまった映画という感じがしました。
 そのため、事件の真相が明らかになる段では唐突な感じでその背後関係もこじつけたよ
 うな印象でした。それまで何か大きな謎が隠されているのではないかと言う期待を持た
 せるような展開だったので、肩透かしをくらったような気がしました。
 またバッキーとリーとケイの人間関係も、リーが事件にのめりこんでいくことによって、
 三角関係は成立せず、と言ってバッキーとケイの葛藤や苦悩もあまり描かれず、こちら
 も何か大きな衝突があるのかと期待してしまったために肩透かしでした。
 ブラック・ダリアことエリザベス・ショートのの死体は世界一有名な死体と映画のうた
 い文句にはありましたが、だいぶ古い時代と言うこともあって、全く知りませんでした。
 切り裂きジャックのように解決されていない事件としてあらかじめ知っていれば、また
 違った見方が出来たかもしれません。
 何となく物足りなさを感じているので、原作を読んでみたいとも思いました。

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